あなたには出さない手紙

送らないけど読んでくれたら嬉しい

『日曜の夜ぐらいは…』最終回

今期いろいろな最終回があったけど、『日曜の夜ぐらいは…』は最終回らしい最終回で良かった。

今までの積み重ねをきれいに描いたエピソードもこれまでの積み残しをまあこんな解決とか落着のさせ方もあるよねというエピソードも良かったけど、終盤にメインのイベントを持ってこないことで新しい日常が続いていくんだろうな、続いて行ったらいいな、と思わせるつくりがとっても良かった。この子たちに幸あれという祈りで始まって、同じ祈りで終わったドラマだった。

ここ数回は、このドラマはそんなに身構えて観なくても良いのではないか? と思って観ていたけど、それまでは割とどこかで息を詰めて観ていたので、最後に深呼吸の話を聞いて、なんだか勿体無いことをしていた気分にもなった。ただ、無闇に緊張感を高めたり殊更に意味深な描写をしたりということも無かったので、変なストレスもたまらず、うんざりして気持ちが離れることもなかったのかもしれないとは思う。

 

最後のモノローグ的な場面はまたファンタジックな感じだなと一瞬思ったけど、楽しいことが自分の未来に待っていることを全く信じられなかったサチが、そういうものを信じられるようになったことを示して終わったとわかって、このドラマを最後まで観続けて良かったなと思った。仲間や新しい仕事も大事だけど、自分の未来にちょっとでも明るくハッピーなことが待っていると信じられることはどうにか生きていくのに必要なものだ。