あなたには出さない手紙

送らないけど読んでくれたら嬉しい

うまく踊れないダンスを踊るのをやめたとき

主題歌目当てで観始めた『あなたがしてくれなくても』がドラマとしてなかなか面白くて毎週観ている。

恋愛ドラマの鉄則「すれ違い」のバリエーションや組み合わせや描写のドラマ加減とリアリティの塩梅が良い感じで、あんまり覚悟せず観られて程良く楽しい。

 

今夜は第9回の放送があり、これまでのすれ違いの評価と帰結みたいなところに行きつき、最終回に向けて大きく話が動きそうなところで終わった。

放送後、何だかいろいろ考えてしまっているけどうまくまとまらない。最終回まで観終えたら、何かしら感想を書けたら良いな。

今夜のとりあえずの結論(?)は、次の通り。

 

結婚生活は(制度上)共同して行うプロジェクトみたいなところがあるけど、愛は共同して行うものではなく(往々にして)あくまで個々人のもの、というところに「夫婦」という名の人間関係の困難があるのかもしれない。

愛の足並みが揃わないでは夫婦という名のダンスはうまく踊れない、それでも生活(共同生活をするという目的)があれば踊り続けるしかなさそうな気はする。

だけど、この2組の夫婦にはそれがない。一緒に子どもを育てているわけでもないし、それぞれに仕事を持って、たぶん経済的に自立していそう。このタイミングでみちの昇進試験のエピソードを入れてきたのはわかりやすいなと思った。

それぞれの自宅での食事のシーンがこれでもかという感じで出てくるのに生活感があまり感じられないのは、この2組の夫婦は生活によっても繋がれないということの表れだったのかな……と余計なことまで考えてしまった。

 

 

今回は、うまく踊れないダンスを踊るのをやめるに至りそうなところが描かれて終わったけど、ドラマ的にはみちと新名さんが一緒になる以外の興味深いエンディングを期待したい。

どうなることでしょう。楽しみ。